病院と診療所は病床規模によって区分されます。病院は20名以上の患者を入院させるための病床を有しているのに対し、診療所は入院のための病床を有しない、または19名以下の入院を可能とする施設です。病院は「一般病院」「特定機能病院」「地域医療支援病院」「臨床研究中核病院」「精神科病院」「結核病院」の6種類に分類されます。また、病床は「精神病床」「感染症病床」「療養病床」「結核病床」「一般病床」の5種類に分類されます。
大規模病院は教育制度が充実しており、ほとんどの病院では「プリセプター制度」を導入しています。先輩看護師がマンツーマンで指導してくれる制度です。また、クリニカルラダーを導入している病院も多く、自分に必要なスキルを可視化することができます。勉強会や講習会などが定期的に開催されているので、新しい知識を学べる機会も多いです。ただし、他職種とコミュニケーションを取る機会が少ないので、その点にストレスを感じるかもしれません。
転職活動を始める際はいきなり求人を探すのではなく、まずは転職の理由を明確にして転職先を選ぶ基準を定めてください。その上で譲れない条件と妥協できる条件を線引きします。それから求人を探していきますが、求人を探す方法はいくつかあるので自分に合った方法を選びましょう。履歴書を作成する際はこれまでのキャリアを書き出すだけでなく、上手に自分をアピールしてください。面接では必ず聞かれる質問がありますので、事前に答えを準備しておきましょう。
まずは基礎知識として病院の分類について学びましょう。病床規模が小さい医療機関は病院ではなく診療所に分類されます。また、対象となる患者によって病床の種類が異なり、それに応じて仕事内容も変わってきます。
大規模病院で働くメリットはスキルアップしやすい環境が整っている点です。看護師として高いレベルの知識や技術を身につけたい人におすすめです。ただし、他職種とのコミュニケーションが少ないといったデメリットもあります。
まずは自分が転職する理由を明確にしてください。転職理由がはっきりしていれば、求人を探す際の判断基準となる希望条件が自ずと見えてきます。自分に合った方法で求人を探し、書類作成や面接対策を進めていきましょう。